こんにちは 松戸市の行政書士わたなべ事務所の渡辺晋太郎です。
先日は新しい供養のカタチ①「永代供養墓」について記事をアップしましたが、今回は、選ぶ方が増えている「樹木葬」について取り上げます。
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や花をシンボルとして、その下に遺骨を埋葬する供養方法です。
しかし、その種類や契約内容、そして法的な位置づけを正しく理解していないと、後にトラブルにつながることもあります。今回は、樹木葬の種類、メリット・デメリットなどについて解説します。
樹木葬の仕組みと知っておくべき2つの主な種類
樹木葬は、単に木の下に埋葬すれば良いというものではなく、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づいて許可を得た「墓地」として扱われます。大きく分けて、以下の2種類があります。
1. 公園型・霊園型(都市型)
- 特徴
既存の霊園や寺院の敷地内に設けられた、公園のように整備された区画です。 - 埋葬方法
個別の区画にシンボルツリーを植える形式や、共同のシンボルツリーの周囲に個別または集合で埋葬する形式があります。多くの場合、ご遺骨は骨袋や専用の容器に入れられて埋葬されます。 - メリット
アクセスが良い都市部に多く、管理が行き届いています。個別の区画を選ぶことも可能です。 - デメリット
自然の景観よりも整備された公園のような印象が強く、里山型に比べて費用がやや高めになることがあります。
2. 里山型(自然型)
- 特徴
郊外の山林など、自然の地形を活かした場所に設けられた樹木葬墓地です。 - 埋葬方法
遺骨を粉骨(粉状)にし、埋葬地の土と混ぜて地中に還す形式が主流です。多くの場合、個別の墓標を設けず、自然の風景に溶け込むことを重視します。 - メリット
「自然に還る」という思想を最も実現できる形式で、解放感があります。 - デメリット
アクセスが不便な場所が多い。墓標がないため、お参りの際に埋葬場所が特定しにくい場合があります。
【重要ポイント】 いずれの形式も、管理者がいるため、管理料や永代供養料を支払うことで承継者を必要としません。
樹木葬のメリットと潜在的なデメリット・注意点
樹木葬を選ぶ前に、その利点と注意点をしっかり比較検討することが大切です。
1. 樹木葬の主なメリット
- 承継者問題の解消
ほとんどの樹木葬は永代供養の形式をとっているため、お子様やお孫様に管理の負担をかける心配がありません。 - 費用が比較的安価
高額な墓石費用がかからないため、一般墓に比べて総費用を抑えられます。 - 宗教・宗派不問
多くの樹木葬墓地は、宗教・宗派を問わず受け入れています。 - 自然志向の実現
「自然に還りたい」というご本人の意思を尊重できます。
2. 知っておくべきデメリットと注意点
- 親族の理解
従来の墓石による供養を重んじる親族がいる場合、十分な話し合いを経ないとトラブルになる可能性があります。 - 追加納骨の制限
個別型の樹木葬であっても、追加で納骨できる人数や期間が定められている場合が多く、契約内容の確認が必要です。 - 自然回帰とアクセス
里山型の場合、季節によってはお参りしにくい、自然すぎてお墓参りの実感が湧かないと感じる方もいます。 - 「改葬」の手続き
既に別のお墓に遺骨がある場合、樹木葬に移すためには、現在の墓地がある市区町村役場で「改葬許可証」を取得する行政手続きが必要です。
まとめ
樹木葬は、現代の家族構成と価値観に合った素晴らしい供養の選択肢です。しかし、「安くて手間がかからない」という情報だけを見て決めてしまうのは危険です。
ご自身の意思を尊重しつつ、親族や法的な手続きへの配慮を怠らないことが、後悔のない供養を実現する鍵となります。
当事務所では、お客様のご希望を丁寧にヒアリングし、樹木葬の契約内容の確認、そして必要な行政手続きまでトータルでサポートいたします。まずは「樹木葬に興味がある」という段階から、お気軽にご相談ください。
詳しくは行政書士わたなべ事務所まで



